一人暮らしは楽しすぎる

一人暮らしをしたくてしょうがない私は、やっとの思いで実現させたが、そこには今まで味わった事のないものもあった。やってみなければ得られなかった一人暮らしの体験は、結果的には素晴らしいものになる。

今まで妹達と一緒の部屋で出来なかった事がいっぱいあった。ここはお気に入りのスペースにして、大好きな洋楽に浸ろう。グラスはこの形で統一し、友達が来ても対応出来る様に。今日から一人暮らしだ〜楽しすぎる。時間はあっという間に過ぎていく。そういえば、ユリとハナエが遊びに来るんだった〜と思い出す。ヤバイ!急げ。「ピンポーン」早っ!「ま〜さ〜み〜開けて〜」甲高いユリの声だ。ドアを開けると二人はお洒落をし「一人暮らしおめでとう」と花束を渡す。

一人暮らしと初めての夜遊び

「とりあえず入って、お茶でも飲んでて。全然準備が出来てないの」私は急いで化粧をする。「なんか雅美の部屋って、一気に爆発した感じだよね」ハスキーボイスのハナエが部屋中を見てそう言う。私達三人違うクラスだったが、同じバレー部でとても仲が良かった。二人も近所のアパートに部屋を借りて、今まで通りいつでも集まれる様に企んでいたのだ。今日は「祝!!一人暮らし」と題して、初めての夜遊びを経験する。ユリとハナエの家は外泊も夜遊びもOKな家庭だった。

一人暮らしのおかげかも

家とは正反対だから、二人の話を聞くたびに夢が膨らんだ。まずは腹ごしらえに手っ取り早くハンバーガー。おしゃべりは弾み、二人は私に垢抜ける方法を考えてくれる。「雅美ってさ、絶対おでこ出した方が可愛いよ」「アイラインはちゃんと入れるべきだ」「スカートがいいよ」そのアドバイスをすんなり受け入れられるのは一人暮らしのおかげだと思った。父さんに見つかったら叱られる。彼氏も欲しいし早く魅力的な女になりたかった。

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